遅ればせながらの自己紹介~その①
そういえば空き家プロジェクトの話ばかりで、
私は千葉県生まれの千葉県育ち。
20歳代からはほぼ東京に住み、 8年前に東日本大震災をきっかけに東信州に引っ越してきました。
仕事はフリーランスで出版関係の仕事をしています。
クライアントが100パーセント東京の出版社や新聞社だし、 心のどこかで「 これで地元に根を下ろして暮らしているといえるのだろうか」 という疑問がありました。
地元密着で何かやりたいなーと思ったときにこの家に出合いました 。
普通は「カフェをやりたい」「パン屋さんをやりたい」「 ワイナリーをやりたい」、そういう夢があって「場」 を手に入れるのでしょう。
私の場合は特にそういうハッキリした夢がありませんでした。
私自身はおいしい料理やパンを作れるわけでも、 おいしいコーヒーを淹れられるわけでもありません。
何もできない私に何ができるだろう? と思いましたが、よく考えたら、 それって今までやってきた雑誌や書籍をつくる仕事と一緒。
雑誌や書籍をつくる仕事は、私自身は何もできないけれど、 みんながどういうことに興味があるか、何に困っているか聞いて、 興味深いネタ・ それを解決するネタを持っている人に話を聞いたり原稿書いてもら ったりします。
そして、写真が上手な人に写真をとってもらって、 イラスト得意な人にイラスト描いてもらって、 デザイン得意な人にレイアウトしてもらいます。
何もできないなら、 場所づくりもそれと同じようにやればいいじゃないか、と。
みんながどんなものがあったらいいなと思っているか、 どんなことに困っているか聞いて、 それぞれ得意な人にやってもらえばいい。
一時期は「私って何もできないなぁ」とか「 私ってなんの夢もないなー」 というのがコンプレックスだったんですが、最近は「まあ、 それでもいいじゃないか」と思うようになりました。
そんなわけで、いろいろな方にお力をお借りするかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします 。
*写真は母屋に併設の蔵。地域やこの家のバリューアップになること(「農機を置かせてくれ~」とかじゃなくて、ギャラリーとか店舗とかいろいろな人が遊びに来てくれる場ですね)に使っていただける方には当面は無料でお貸ししようと思っています。